【できる人は月末仕掛品に命をかける】

2018/06/02

日商簿記2級の工業簿記で出題される
実際総合原価計算についてポイントを
お話したいと思います。
詳しい計算方法についてはお手持ちの
テキストの方が詳しいと思いますので、
ここでは基本となる考え方について述
べることにします。

皆さんは実際総合原価計算の問題を解
くときに目標としていることは何でし
ょうか?
完成品原価を計算することを目標にし
ていますよね。
多くの出題が完成品原価はいくらかを
答えさせるので、完成品原価を計算す
ることが最終目標になりますね。
完成品原価を計算することによって、
製品1個あたりにかかった原価が分か
り、販売した製品に対する売上原価が
計算できることになります。

でも実は、計算過程において最も重要
なのは、月末仕掛品の金額であること
にお気づきでしょうか?
先入先出法の計算過程を思い出してく
ださい。
月初と当期投入の原価を合算し、そこ
から月末仕掛品の原価を差し引いて完
成品原価を計算しますよね。
これは平均法で計算するときも同じ手
順で完成品原価を計算することができ
ます。

つまり、ます月末仕掛品原価を計算し
その結果として完成品原価を間接的に
計算しているわけです。
実際総合原価計算では、月末仕掛品原
価をいかに正確に計算できるかが勝負
ということになります。

さらに言えば、平均法でも先入先出法
でも、月末仕掛品の数量および完成品
換算量は同じですから、重要なのは月
末仕掛品1個あたりの単価をいくらに
するかということになります。
結局のところ、月末仕掛品1個あたり
の材料費単価、完成品換算量1個あた
りの加工費単価を計算することが実際
総合原価計算の最重要事項となるわけ
です。

試験問題では、ここに仕損・減損が入
ってくるので、単に平均法か先入先出
法かだけの問題では済まなくなります。
でも、月末仕掛品の単価を計算すると
いう観点から考えると一見複雑そうな
仕損・減損も意外にシンプルに見えて
きます。

両者負担の場合、完成品も月末仕掛品
も仕損費・減損費を負担するので、1
個あたりの単価に仕損費・減損費の分
を上乗せしてやる必要があります。
両者負担(度外視法)の場合に、当月
投入の数量から、仕損品の数量を引い
て月末仕掛品1個あたりの単価を計算
します。
金額÷数量=単価
ですから、分母の数量を減らせば単価
は増えますね。
この増えた分が、月末仕掛品に上乗せ
する仕損費・減損費の単価に相当しま
す。

完成品負担の場合、月末仕掛品は仕損
費・減損費を負担しないのですから、
単価を増やす必要がありません。
つまり、分母の数量を減らす必要はな
いわけです。

両者負担の場合は仕損品はなかったっ
ことにして、完成品負担の場合はなか
ったことにしないのは、こういう理由
からなんですね。

で、仕掛品原価さえ計算できてしまえ
ばしめたもの。
あとは差引で完成品原価が自動的に計
算できちゃいます。

今回は以上です。
これからは、実際総合原価計算の問題
が出たら、月末仕掛品の材料単価、加
工費単価を計算することに命を掛けて
くださいね。

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