【2級受験生も知ってた方が良い引当金の設定要件】

2018/03/06

先週の日曜日、受講生さんが集まったときに、引当金の設定要件の話題になりました。

受講生さんたちとの会話

私  「引当金って負債じゃいんですよ。」

Yさん「えっ、どういうことですか? いつも負債の欄に書いてるのに負債じゃないんですか?」
(Yさんは日商簿記1級速修コース受講生である)

私  「貸借対照表で負債の部に表示されているけど、

買掛金や借入金などの負債と引当金は意味がちがうんですよ。」

Yさん「???」

私  「引当金には設定要件が4つあって、そのすべてを満たした場合に引当金を計上するんです。」

Yさん「4つも? それって重要ですか?」

私  「重要です。1級受験生は覚えておかないとダメですよ!」

Yさん「グフッ! お腹が痛くなってきた...」

私  「そうですよね。Kさん」
(Kさんは建設業経理士1級財務諸表受講生である。)

Kさん「はい。1、将来の特定の費用または損失であること。
2、その発生が当期以前の事象に起因すること。
3、発生の可能性が高いこと。
4、その金額を合理的に見積もることができること。でしたよね。」

私  「さすが!この優等生め!」

Kさん「論述問題で出たら完璧に書けないといけないので。(^^)v」

Yさん「(・_・)・・・」

私  「・・・ということで、Yさんもスラスラ言えるようにしましょうね。」

Yさん「じゃあ、負債って何なんですか?」

私  「引当金は”発生の可能性が高い”ですが、
負債は発生の可能性が100%なんです。
言い変えると、必ず発生するというか既に発生しているのが負債なんです。
買掛金や借入金は必ず支払わないといけないでしょう?」

Yさん「なるほどー。引当金は発生する可能性が高いけど、
発生しないこともあるって言うことなんですね。ふむふむ。」

私  「そうなんですよ。だから負債と引当金は違うものなんです。
引当金は将来発生する可能性が高い費用または損失に備えて、
当期のうちに合理的に算出した額を費用計上しておく仕組みです。
これは、当期に計上した売上に関連して発生した費用は当期に計上すべきという考え方によっています。
これを”費用・収益対応の原則”と呼んでいます。」

Yさん「ふむふむ」

私  「貸倒引当金で言えば当期末に残っている売掛金のうち、
翌期以降に貸し倒れる可能性の高い金額を"貸倒引当金繰入"として当期のうちに費用計上しちゃうんですよ。
翌期になって売掛金が貸し倒れたらどうなりますか? 
前期分の売掛金は貸倒を予測して前期に既に費用計上しているので、
当期に費用計上すると二重計上になってしまいます。
だから貸倒引当金を充当するんですね。
当期の分の売掛金は貸倒引当金を設定していないので、貸倒損失として費用計上します。」

Yさん「それっ、2級の問題でも出てたやつですね! もっと早く教えてくれればよかったのに。(`ヘ´) プンプン。」

私  「そうなんですよ。普通2級のテキストにはこの辺の説明は載ってないんですけど、
ネットスクールの最新の”とおるテキスト”には載せています。
もちろんWEB講座でも説明してますよ。
Yさんが2級を受講してたときにはなかったかもしれません。こめんなさいね。」

と、引当金の話で盛り上がったのでした。

日商簿記3級、2級のテキストでは、どのように処理するかという学習はしますが、
なぜそのように処理するのかという所までは深く学習しません。

そのため、仕訳を暗記したり、解き方を覚えたりという従来型の学習方法をしている受験生が多いんです。
今の日商簿記検定は「そのような学習方法ではダメですよ! 内容分かってますか?!」
というスタンスで出題されます。

覚える学習ではなく、理解する学習を意識しましょう。
それが合格への近道になります。

ナビゲーション

石原簿記学院

沖縄県宜野湾市我如古3-12-17
(中部商業高校近く)

098-890-2224

月・木 14:00~22:00
 水  16:00~22:00
(祝祭日は9:00~19:00)
土・日 9:00~19:00
火・金 定休
※検定等で変更あり。

24時間受付中!お問い合わせはこちら